選挙制度が政治を変える⑴

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選挙制度は、ただ有権者が立候補者に票を入れ、代表者として議会に送り込むだけの制度ではありません。

 

日本の国政選挙の制度は政治のあり方すら変えてしまう力があります。

では実際、どういう風に変えているのか具体的に説明していきたいと思います。お付き合いの程よろしくお願いします🙇‍♂️

 

 

 

 

Ⅰ:現在の国政選挙

 

まず、今の日本の国政選挙についてざっと解説します。

 

衆議院選挙

  定数:465人

  任期:4年(解散あり)

  被選挙権:25歳以上

  選挙制度小選挙区比例代表並立制

 

参議院選

  定数:242人

  任期:6年(3年ごとに半数改選)

  被選挙権:30歳以上

  選挙制度比例代表制

                    選挙区制(都道府県を1つの区とする)

 

ご覧のように日本の選挙制度は謎に複雑でややこしいです。

高校、大学入試にすら出てくるレベルですからね(笑)

 

それはさておき、ここで取り上げたいのは、衆議院選挙の小選挙区です。

 

この小選挙区制が今の政治をつくってるといっても過言ではありません。

 

では、詳しく見ていきましょう!

 

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Ⅱ:小選挙区制とは?

 

小選挙区…1つの選挙区から1名のみを選出      

                       する選挙制度

 

一人しか当選しないのでそれ以外の立候補者に票を入れた人の意見があまり政治に反映されないのが特徴。

その票のことを死票といい小選挙区制では必然的に多くなります。

 

しかし、強い政党(今で言う自民党)からすれば好都合で、それは弱い政党が議会に入りにくくなる、言い換えれば強い政党が議会で占める割合が高くなるからです。

政権が安定し強固に

 

具体的には今の自民を見ればわかるはず(笑)

 

以上が小選挙区制とそのメリット・デメリットの説明です。

 

 

 小選挙区制のもとでの政治

 

ここからが本題です。

小選挙区制では1区から1人しか当選し混ません。

当然のことながら、票の数をどれだけかせぐかが重要です。

 

それで政治家たちはどうするか…

1.できるだけ多くの有権者が望むことを選挙公約とする。(要するに全体利益)

 

2.自分が所属する党のトップにいい顔をする

 

主にこの2つです。

 

「そんなの当たり前だろ」と思った方もいると思いますが、少し前まで違いました。それは次のブログで述べます🙏

 

 

一つずつ掘り下げていきます。

まず1ですが、票を安定して獲得する1番妥当な方法ですよね。

 

ですが、これを多数の政党が採用しちゃうと政党間の差がなくなりますよね?

みんな似たような政策打ち出したらどこに票を入れていいのかわからなくなります。

 

そこで重要になってくるのがラベル=政党名です。

例えば、安倍首相が好きだから首相の属してる自民党を応援するみたいなかんじです。

 

だからこそ政党ラベルが重要です

さらにそこで一定の地位を得れば、より票の数が安定します。

 

そこで、党内のトップにいい顔をすることでそれを確保できます。これが2です。

トップの人に応援、宣伝してもらうことが何より大切なんです!

 

これが小選挙区制というルールのもとでの票の獲得手段です。

 

もうお分かりの通り、

結果として首相の権限が極めて強くなります

 

 

党内議員も、トップに反発なんてできません。

そんなことしたら票が獲得できなくなるかもしれない、政治家にとって落選=失業ですからね。

政治家は一度当選すると、それ以降も票を獲得して当選し続けないと食っていけない厳しい世界です。

 

トップに反発して失業する可能性を増やすか、大人しく下について職を安定させるか。

普通なら後者を選択する人が大半だと思いますが…

 

今の自民党を見ればわかると思います

 

安倍首相にライバルいますか?

 

 

以上のように、小選挙区制というシステムは首相・議員のありようを決め、結果的に(議員が打ち出す)政策にも影響しているんです!

 

でも少し前までそうではありませんでした。

 

文字数が多くなっちゃったので、申し訳ありませんがそれは次回書きたいと思いますm(._.)m

 

では、

最後まで読んでいただきありがとうございます🙏